昨日の”ダイノジ独演会(BAN BAN BANも出たよ)”、すーーーっごくおもしろかった。
初っ端のBAN BAN BANは緊張しまくりで、親戚の方からの執拗な声援もあり、あまりにホーム過ぎて逆にやりにくい中、なんとかネタをやりきった。この時点では、なかなかおもしろいなと思っていた。
だがしかーし!次に出てきたのが真打ちダイノジ。こーれーがー、もう!半端なく、めちゃくちゃおもしろかった。先日の吉本新喜劇の際の漫才もそうだったが、舞台なれしている芸人の強さというか凄味というのはとてつもないものがある。何かがあって動じてしまっても、瞬時にそれを笑いに変換してしまうし、もしかしたらそこまで計算されたネタなのかもしれないとまで思える。そのくらい笑いに対する執着がすごい。
ダイノジを観てしまったら、さっきのBAN BAN BANはまだまだまだまだ若手なんだと思った。
そんなダイノジの漫才は、執拗なまでの小ネタのジャブを盛り込んで、そこでクスクスだったりクスッだったりプッだったりの小さな、でも数多くの笑いを引き出しておいて、笑いやすい土壌を作っておきながらの大ネタの右ストレートをド~ン!でドッカ~ン!と爆笑をかっさらう。またはわかりにくいネタでも同じパターンを繰り返すことによって、観客にこういう笑いなんですよということを何度も提示していて、観客が理解して慣れた頃に大ネタのアッパーカットをバ~ン!でドッカ~ン!と爆笑をかっさらう。
笑いの方程式みたいなものが完璧で、全くブレることなく爆笑街道一直線だった。腹がよじれるとはこういうことなんだなと思った。そして我々観客のノリがあまりにも良かったため、台本では20分だったのに40分もしてしまったそうで、こういうウケていればやり続けるという芸人スピリットも素敵だ。
しかも初めての鹿児島というアウェイな空間で、空席以外は満席という寂しい条件の下でだからなおさらだ。
中盤では世界一に2度も輝いたエアギターも観れ、練られたコントも観れ、終盤では他の芸人いじりのダイノジと遊ぼうコーナーも観れ、ラストは時間の関係で慌ただしくも再び漫才が観れ、その度に爆笑の嵐だったし、個人的にも非常に満足のお腹いっぱいだった。あれで2千円ぽっきりは安過ぎる。破格値である。
いやぁ~、ダイノジLOVE。そんなダイノジを連れて来てくれたBAN BAN BANもLOVE。しっかし、せっかくのフリーザメイクなんだから、もうちょっとなりきれ!ちゃんやま!あと舞台上でぼんやりするな!ちゃんやま!そしてもうちょっとツッコミを丁寧に!鮫!兄貴はいろいろ大変みたいだぞ!鮫!
と、愛のあるダメだしとチクリをしつつ、ごきげんよう。