笑福亭鶴瓶 JAPAN TOUR 2009-2010 WHITE の鹿児島公演第2夜に行ってきた。ゲストは鹿児島出身の林家彦いち。
開演前、連れが言った。『タクシーで来たんだけどさ、びっくりしたのがさ、まさかの市民文化ホールを知らない運転手でさ。「え?えと、与次郎の方ですよね?」って確認されてさぁ。また、運転があらくてさぁ・・・。』
と、照明が落ちて開演。まずは普通の服で登場の鶴瓶師匠。立ったままのフリートークは、言わば前説みたいなもので場を暖める感じかと思いきや、結構ガッツリおもしろトーク。テレビで観るまんまのあの感じ。
『僕は、ここでこんな人に会うのか?こんなことがあるのか?っていうことが本当に多くて、シンクロニシティー言うんですかね。前、パペポで上岡さんに言うたら「偶然や。」で済まされましたけど。』
そして一旦はけて、まずは林家彦いちの落語。さすが故郷だけあって枕が長く、羽織を脱いでネタに入ったら、なんとこれが車屋(人力車)の噺。さっきの連れの言葉と鶴瓶師匠の話が脳裏でくっつき、おお、これぞシンクロニシティー!と一人ほくそ笑む私。彦いちは体を張って熱演。
で、鶴瓶師匠。ネタは泥棒に入ったつもりが、そこの女性にうまいこと言いくるめられて逆に有り金を置いていってしまうという噺。鶴瓶師匠の女言葉が妙になまめかしかった。
休憩を挟んで再び彦いち。ネタはドキュメンタリー落語という新作。幼少時を過ごした長島での出来事を織り込みながら、電車の中で体験したことを話していく。グッと惹きつけられ、目の前にいろんな情景が浮かんだ。落語は一人話芸なのだとあらためて実感。
そして鶴瓶師匠。ネタは子別れ(子はかすがい)。ネタに入る前に【かすがい】と【げんのう】について説明してくれた。無粋なことなのかもしれないが、聴くこちらにとってはありがたかった。
終盤の旦那が元妻に復縁を迫るシーンでは胸が熱くなった。想いがズンズンきた。なんとか涙は押しとどめた。それくらいいい噺だった。
生の落語をもっともっと体験したいと痛切に思った。