長島美術館で開催中の【ムーミン展】。
行って初めて知ったのは、ムーミンって絵本じゃないんだってこと。小説というか原作の物語があって、それに挿絵があった。原作者のトーベ・マリカ・ヤンソンは才能溢れる人で、物語はもちろんのこと、挿絵も自分で描いていた。なので今回の展覧会のほとんどはその挿絵の原画。
これがまたサイズが小さくて、なのに緻密で、細かくキッチリ描いてある。しかも彼女は完璧主義者のようで、いくつも習作があり、もしくは同じ構図でバージョン違いの画がある。とてもおもしろい。
華の47年組はムーミンの初期アニメ世代だ。今となってはそんなにワクワクやドキドキがあったとも思えないが、でも見ていた。再放送や再再放送でも見ていた。同世代でオープニングテーマが歌えない人はいないだろう。そのくらいみんな見ていた。不思議だ。
が、会場に行ってわかった。今現在、アニメは放送されていない。でも会場にはたくさんの子供たちがいて、ムーミンとその仲間たちを知っていて、その世界をある程度は理解しているようだった。【ムーミン】っていうのは、いつの時代の子供にも愛される普遍的な魅力を持っているんだなぁと思った。
なんだけど会場での人気投票ではスナフキンと小さなミイが双璧で、続いてがまさかのニョロニョロ。主役のムーミンはその次くらいだった・・・かな。これもまた私が子供の頃から変わらない普遍性だ。
私は小さなミイは意地悪顔であんまり好きじゃなかったけど、エンディンングテーマは大好きだった。あんなピュアなラブソングはなかなかない。
小さなミイは体が小さいので、子ねずみが大きな猫に見える。でもムーミンはやっぱりムーミンに見える。そこで小さなミイが『ムーミンを好きなのかなぁ?』と自問する歌。かわいすぎる。
私の中ではこの小さなミイの歌と、”ときめきトゥナイト”のジュリアーノの歌が心のアニメエンディングテーマベストテン第1位と第2位。ごきげんよう。