吉野弘著、”吉野弘詩集”。
打ちのめされた気分だ。
平易な言葉で、日常のありふれた光景を、こうも美しく描き出すとは。
そしてその内包する意味を、こうも深遠まで描き出すとは。
自分がいかに驕り高ぶった人間であったか気付かされた。
真の意味での【やさしさ】を持ち合わせていなかったか気付かされた。
こんな本に出会うことは、こんな言葉に出会うことは、そうそうない。
この先、何度も何度も反省と自戒を込めて読むだろう。
この先、何度も何度もやさしさを理解するために読むだろう。
ボロボロになっても傍らに置いておきたい。
この巡り会いに感謝。