今の我が家に引っ越して8年だか9年だか。引っ越してきた時のまんま開けたことがなかったダンボールを開けた。大きめの箱の外側には【JAPAN】と書いてある。
中身は雑誌だ。”ROCKIN’ON JAPAN”。開けたらしこたま入っていた。
その中から目当ての号を探す。アベフトシのインタビュー記事が載っている号。見付けた。
表紙がヤバかった。この表紙はヤバい。この号にアベのインタビューなんて、なんか出来過ぎだ。
パラパラとめくったら見出しが目に入った。
『俺もチバを必要としているし、チバも俺を必要としている。あいつの横でずっとギターを弾いていたいと思うよ。』
涙が出た。
解散した時点で『ずっと』じゃなかった。でも、もしかしたらまた・・・って勝手に思ってた。
もう、もしかしたら、はない。『ずっと』、はない。
永遠なんてないんだ。だからこそ永遠であり続けたい。僕はそう思う。アベもそう思ってたに違いない。ロックンロールを愛する人間はみんなロマンチストだから。
そして今日も僕は【緑のビール】を飲む。