”バグダッド・カフェ”のパーシー・アドロン監督、”サーモンベリーズ”。
アラスカの田舎町【カッツビュー】で出会った、町と同名の鉱山労働者カッツビューと図書館の司書ロスウィータ。2人の関係は徐々に親密になり、同時に2人の過去も紐解かれていく・・・。
幼い頃に捨てられたカッツビューは、自らの出自を知りたい。それを知るきっかけはないかと、自分と同名の町に来た。奇行ばかりしてしまうのは過去、そして現在においても孤独だからだ。
ロスウィータはエスキモーではない。明らかに白人。よそ者だ。しかし彼女の過去を知る者はいない。つまり彼女も孤独だ。
一見相容れないような2人の孤独の交錯は現実を超越していて、なんだか幻のよう。そう、この映画の映像のように。氷に閉ざされた極寒の世界のファンタジー。
2人の間で友情と愛情も交錯するが、お互いの孤独が霧散した後に愛情が生まれるのは自然だと思った。