カウンター商売である弊店では、お客様とがっつり向き合うのが仕事だ。
老若男女を問わず、カウンターにお座りになった方とはがっつり向き合う。
それがお一人ならなおさら。ていうか、うちはお一人の方が多い。実に多い。
そのお一人お一人とがっつり向き合って常に思うことがある。その方が私に対してどのくらい心を開いているか?ってことだ。
私は待つ身であり、受け身であり、基本的に聞き役だ。お客様に合わせて、私は接する。
だからお客様が私に対して心を全開にして、いろんなことをさらけだすなら、こちらも然り。
逆にお客様がある程度のところでラインを引くなら、それもまたこちらも然り。
お客様が閉店ガラガラでシャッターを下ろすのなら、やっぱりこちらも然り。
私はお客様と同じ距離感を保っているだけ。私の言動はお客様主導のもの。つまり私はお客様の鏡。
私の言動は、お客様の心の開き具合の結果でしかない。
カウンター越しの方がわかりやすいと思ってこう書いたが、結局これって人付き合いの基本。
本音でしゃべらない人には誰も本音でしゃべらないよってこと。至極単純。
本音でしゃべってばかりいたら、いろんな軋轢を生んじゃうんだけど、それはそれでいい。
みんなと上っ面だけの付き合いをするよか、気の合うヤツらと腹割って付き合った方が楽しいじゃん。
我が身を削った恥ずかしいバカ話もできないような関係はつまらんよ。
てなことを思いながら、今日もゲラゲラ笑いながらダチと飲むわけさ。ごきげんよう。