弊店に初めていらした方によくされる質問。『なんで【水】なんですか?』
これには私こう答えています。「珈琲もお酒もお出ししますから、両方に共通していて基本だからです。」
この答えに付け加える形で、「略されるのが嫌だったので、短いフレーズの言葉がいいなと思って。」や「きれいなイメージがあるので。」や「日常に溢れている言葉がいいなと思って。」や「横文字じゃなくて日本語がよかったので。」と言ったりもします。
どれもこれも嘘ではありません。嘘ではありませんが、一番の理由でもありません。
では一番の理由、私が「これだ!」と思った理由は何か?
後付けサクサクの理由がどれももっともらしく、一番の理由が最もしょうもないものだったので、今まであまり他人様に言っておりません。しかしながら開店4年目の水無月も終わってしまいますし、この辺でサラッと解禁しちゃいます。
実に簡単な理由です。ベンジー率いるSHERBET(当時。今は【S】が付いてSHERBETS。)の”水”という曲がとてもとても大好きだからです。(ちなみにBJCバージョンは”水色”ってタイトルになり、歌詞も若干違います。)特に私が好きな歌い出しの歌詞を引用します。
もしも誰かを愛したら、すなおなその気持ちを
その人に伝える、それがこの世界へ
生れ落ちた理由だから
とまどいながら話す言葉は何よりも
きれいさ。
美し過ぎます。
この曲を何度も聴いているうちに、パッと閃いたのです。【水】だと。
ふぅ~。真実なんてこんなものです。『しょうもな!』と一笑に付してくださいまし。
そしてそして【お酒が飲める喫茶店店主のセキララな胸のうち】と銘打っていますが、この【セキララ】がカタカナなのは、”水”が収録されているアルバムタイトルが”セキララ”だからです。トリビア~。