”テッポー玉”から【黒テント】つながりで、ようやく購入する決心がついた”メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス”。漫画家松本大洋が黒テントのために執筆した戯曲。
舞台は全くはやっていないドライブイン【楽園(パラダイス)】。そこに集まるトラック運転手たちのなんてことのない会話の数々。そこに込められたちっぽけな悲喜こもごも。そんな話。
戯曲ってのは、当然のことだが小説とは違うんだなと思った。登場人物の心理描写はなく、台詞で物語は進んでいく。場面転換時はト書きでその旨書いてある。言わば演劇の設計図。これは、とーっても想像力をかきたてられる。頭の中で舞台を作り、演者、照明、効果音、BGM、自分なりの”メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス”を上演していた。気分は舞台演出家である。
こんなものを読むと実際の芝居を観たくてしょうがなくなってしまう。しかし観たら観たで自分の想像と違ってガックリするんだろうか?いや、そんなことはあるまい。一般人ド素人の想像力を遥かに凌駕する舞台がそこにはあるんだろう。相手はその道のプロだ。
とりあえず今の私がメザスヒカリは11月4日の”テッポー玉”。それを観たサキニアルモノはパラダイスだと信じて疑わない今日この頃。是非皆様もご一緒に。もちろんチケットは弊店で発売中。よろしくどーぞ。
メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス
松本 大洋 / / フリースタイル
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