UA名義としては久々のオリジナルアルバム、”Golden Green”。
素直に思ったことは、「待たされたなぁ。」ということ。こういう歌を聴きたかったのだ。前衛的、実験的なものも否定はしない。しかしそれが3作も続くのはさすがに・・・。
そして去年のUA×菊地成孔による”cure jazz”はジャズであり、どんなに聴きこんでも口ずさむことはなかった。私にとってジャズは日常と乖離した音楽、非日常性の音楽なのだろう。
私の日常に寄り添ってくれる音楽、それは上質の歌、すなわちポップスである。
この”Golden Green”にはポップスが詰まっている。つい口ずさんでしまいそうなポップスが詰まっている。UAが再び大衆性を獲得したポップスが詰っている。
リンゴをモチーフにしたインパクト大なジャケットは、大衆性より独創性が勝っているが・・・。
農業に目覚め、大地への感謝を素直に表現するUAの歌声は、以前より優しく、柔らかく、そして温かい。私のディーバは、歌に母性を滲み出させ始めたようだ。
Golden green
UA / / ビクターエンタテインメント
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