年輩の方のお話は非常に興味深いものです。長く生きてらっしゃるがゆえの含蓄がおありなのは当然ですが、そう難しいことではなく、単純に昔のことを知っていらっしゃるということも興味を惹きます。
弊店がございます船津町。この辺はその昔、職人さんが多くいたそうです。鍛冶屋に籠屋、紙屋などなど。今ではみなさんビルになさって、ほとんどの方が昔の商いはされていません。時は流れています。
しかし、もしこの界隈が今もそんな風景だったら・・・なんて想像しますと、ちょっと興奮します。長屋続きの町内で、仕事を終えてひとっ風呂浴びた帰りの職人さんが、弊店(これも長屋の一店子)にお立ち寄りになり、『酒を一杯。冷えたヤツを。』なんておっしゃって、「はっつぁん、今日もお疲れだねぇ。はいよ、冷えたヤツ。」・・・なんて、まるで落語の世界になってますね。
古い町並みはなくなっていきます。私の小さかった頃は、まだ天文館のいたるところに長屋的な家屋がありました。今よりその頃が良かったとは思いませんが、その風景を懐かしく思う自分は確実にいます。昭和と呼ばれていた、あの頃です。
昔に思いを馳せるなんて、歳をとった証拠ですね。
GIRLFRIEND ARMY
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