お客様に教えていただいた言葉です、『神は細部に宿る』。
全体ではなく一部、ごく一部にキラリと光るものがある、ということです。そしてそのごく一部のキラリと光るものが全体の本質を表している、ということだと私は理解しています。簡単に言いますと、『お洒落は足元から。いい靴を履いていればお洒落さん。』って感じだと思います。
私がこのことを最も強く感じるのは言葉においてです。難しい言葉ではありません。簡単な言葉。日常会話。
私はショットバーに入店して初めて『お客様』という言い方を学びました。それまでは『お客さん』でした。最初はなんか硬いなぁと思っていましたが、言い慣れてくると『お客様』は『お客様』でしかありません。これは単なる言い方の違いですが、日頃から口にしていますと、どうも意識が変わってきたように思います。
『お客さん』より『お客様』の方が丁寧なように、接客の仕方も丁寧になってきたように思います。それまでが雑だったとは思いませんが、より丁寧になったと思います。言葉としては非常に細かいこと、細部です。しかしながらその細部である一言が、接客に対する姿勢そのものを表していると言えるのではないでしょうか。神は細部に宿っているわけです。
そう思っていろんな方のいろんな言葉を拝聴しますと、そこに隠された本音や姿勢が見えるような気がします。となると、ちょっと怖いですね。
私もうっかり本音を漏らしているかもです。舌禍に注意です。