”蕎麦はたぐる”、”鮨はつまむ”、”天ぷらは揚がった端から親の敵のように食う”は池波正太郎の言葉であります。
ちらっと帰ってきた妹と何を食べようかと思いましたところ、彼女は昨日蕎麦を食したらしく、それなら先日お伺いした鮨屋さんにでも行きますかなんて話になりました。
回らない鮨屋のカウンターで「つまみは何ができますか?」なんて言う日が来ようとは、20代の頃の私からは想像ができないでしょう。刺身の旨さを理解できていませんでしたから。「鮨なんて高いばっかりで、大して旨くないな。海老と卵でいいよ。つーか肉がいいよ。肉。」なんて思っていましたもの。
歳を経ることによって経験や知識は増えますし、何より味覚そのものが変わりましたね。鮨を美味しく感じることは、なんら無理をした結果ではありませんし、背伸びをしていません。また一つ大人の階段を昇ったということでしょう。幸せは誰かがきっと運んでくれるとは信じていませんが・・・。(H2O=水、シンクロニシティー!)
イカゲソのあぶったもの、酢牡蠣、平目の唐揚げをつまみに瓶ビール。冷酒をいただきながら、握りをひと通り。あとは好みでちょこちょこと。日本人で良かったなぁと思いました。昼間っから幸福、いや口福を感じたひとときでございました。
てなわけで、ほろ酔いかげんの本日。いい調子で仕事にいそしみましょう。とはいえ仕事は仕事。先日、プロフェッショナルとは何かを気付かされたばかりでございます。バキっとした仕事をいたしましょう。
私が感じた口福(=幸福)以上のものをお客様に感じていただけるように・・・。