日曜日のBLUE MOON ORCHESTRA 4 〜中村佳穂ワンマンライブ〜。
会場に入ってまず目を奪われた。・・・木。
もちろんいつもあるわけじゃなく、今回のための飾り付け。すごい。
開演の6時半、主催者であるコクボアオイさんの言葉。
そして中村佳穂ワンマンライブ。いつも通り、即興の挨拶みたいな歌から。
『きっかけはささいなこと』『ちょっとした勇気』って言葉がキラリと光る。
てっきりこのままいつも通りのライブだと思っていた。そしたら小柄な男性が1人出てきた。マイクを持った。ライトが当たった。何だろ?って思ったらびっくり!マイクを通して聴こえる多彩な音!多様なリズム!ヒューマンビートボックス!
確かにフライヤーに『guest : RyoTracks』って書いてあった。ワンマンなのにどういうことなんだろって思っていた。こういうことか!
そしてこのRyoTracksが超絶うまい。何あの口。どうなってんの?なんか入ってんの?って思ったけど、しゃべる時は全然普通にしゃべっていた。仕組みはよく分からないけどとにかくすごかった。
でもって中村佳穂のピアノ弾き語りとの相性が抜群。即興と即興の相乗効果でグルーヴは高まるばかり。ピアノにベースとドラムっていう黄金トリオが前時代的なスタイルなんじゃないかと思えるくらいに最高のグルーヴ。新鮮だけど最高。このスタイル、すばらしい発明だと思う。
新しめの曲って中村佳穂の1人の女性としての想いが率直に歌われているものが何曲かあって、それらを聴くたびに20代半ばの女性の塊を受け取っているような気になる。今からもいろいろあるよって言いたくなる。我ながら歳をとったなって思う。
1部終了で休憩。
2部は、まず4曲繋げて歌ってみるとのこと。初めてだと言う。静かな曲を3曲、そして盛り返すために1曲。集中してやりますって。
ピアノ弾き語りで3曲、静かで、緊張感が漲っていて、演者も観客も集中して、会場全体が集中して。
4曲目は再びRyoTracksが参加して、"どこまで"。歌い終わったら近くにいた男の子がピアノの側に駆け寄っていった。耳元で『ありがとう!』って言ったんだって。いいね。
7月に
みなみホールで聴いた時は響き渡るって感じだったけど、今回は包み込まれるって感じ。音と歌に、まるく、全方向から、包まれる。
会場によって、音を作る人によって、鳴り方が違うんだなって改めて感じた。
アンコール。
"シャロン"で真骨頂。やっぱり、とても素敵なライブだった。
最後、主催者のコクボアオイさんが、『オーケストラってイベント名にしたのはみんなで作るから』って意味のことを言っていて、その【みんな】ってのは歌う人、演奏する人はもちろん、舞台に関わってくれた人、イベントに関わってくれた人、支えてくれた人、そしてお客さんもひっくるめての【みんな】ってことで、そのみんなでBLUE MOON ORCHESTRAなんだって。てことは僕もBLUE MOON ORCHESTRA。
次回も行かなきゃ。だって僕もBLUE MOON ORCHESTRAだから。
ごきげんよう。
追記:昨日24日(月)は思いがけずコクボアオイさんと中村佳穂さんがいらしたのでとてもよい日だった。