サム・メンデス監督、"007 スペクター"。
メキシコ、死者の日という祭りが行われている。祭りに参加している皆と同じように仮面を付けているジェームス・ボンド。群衆の中に1人の男を見つけ・・・。
前作、"
007 スカイフォール"で自身の過去と対峙したボンドが、さらなる過去、そして今までと対峙することになる。
"スカイフォール"が母なら"スペクター"は父、2つで1つ、表裏のような作品。
冒頭の死者の祭りのシーンがとてもいい。群衆、引きの画、ワンカット長回し。この3つが揃えばもう映画としてのおもしろさは約束されたも同然。そしてそこからの派手なアクション。つかみは充分OKだ。
けれどそこからがなんだかずーっと物語そのものを追いかけてるみたいだったのがちょっと物足りなかった。RPGの筋書きっぽくて。縦軸ばかりで横軸があんまりないような。しかもその物語が辛気くさいのがまた。前作は辛気くささがよかったと感じたのに不思議だ。
ん〜、今年は"
マッドマックス 怒りのデス・ロード "という大傑作があり、同じくスパイものでも"
キングスマン"という傑作があったから辛口になってしまうな。
あと多分あれだ。ボンドガールが2人とも私の好みじゃなかったからだ。モニカ・ベルッチは色っぽいんだけど、さすがに熟女過ぎたし、もう1人の若い方は全く琴線に触れなかった。なんならQの方がかわいかった。
ということで次作もあるっぽい007、超絶セクシーなボンドガールを期待。
ごきげんよう。
"
007 スペクター" ★★★★