日曜日のBlue Moon ORCHESTRA vol.3 @ Bar MOJO、満員大盛況。
まずは暗黒冗談。
暗黒ニラ、山下冗談、DJ SUGURUSからなるユニット。暗黒ニラとDJが弾いたりかけたりする音楽に合わせて山下冗談が自作の詩を読む、コラボレートによるポエトリーリーディング。
山下冗談のキャラと言葉が強い。『じれったい球体』『僕の名前』『伝染病が広まってバカから順に死んでいく』
けれど『無言』なんて聴いてると、やっぱり
暗黒ニラの不思議ミューッジックがやけにいい。耳ざわりがいいわけでもキャッチーなわけでもメロディアスなわけでもないのに、なんだかいい。底にあるパンキッシュな部分に共鳴しているのかもしれない。カンパチを担げるようになったのは誰ちゃんだったっけな。
そして中村佳穂。
オーディエンスの待ってました感、おかえり感がスゴかった。ピアノを弾き始めてちょっと声を出しただけでものすごい盛り上がり。いきなりグルーヴ最高潮。
そんなオーディエンスに照れた風をみせたのはほんの一瞬だけで、ピアノと対峙する中村佳穂はくっきりと中村佳穂だった。
調律したばかりでオープンなままのピアノにテンション上がる中村佳穂。なんだか前見た時よりピアノを弾く、いや叩く手が高く上がってるなーと思いながら見ていた。そしたら『(ピアノの内部を)こうして見ているとピアノが打楽器だってのがよく分かりますね!』って。やっぱり「叩く」で正解だった。
"何にも変わっちゃおらへんよ"の曲中で元々は美術畑だったって言っていた。そう聞いて腑に落ちた。私が彼女の音楽に惹かれた理由が分かった。
正当じゃない感じ、何にも属していない感じ、ただただ自由な感じ、間違いなく音楽なんだけど音楽音楽していない感じ。ピアノが打楽器ってことも含めて。要は根底にロックとかパンクを感じる。そう、だから暗黒冗談とのツーマンも思いのほかしっくりきたんだ。
"今夜はブギーバック"、"ヒマの過ごし方"、"Rollin' Rollin'"からの引用も、当然しっくりくるわけで。
ビビらずにワンマンやって欲しいな。次回の鹿児島で、なんてよくないコレ?コレよくない?よくなく なくなく なくなくない?
もちろんがっつり休憩を挟んででいいから、もっと長い時間、浴槽からお湯がこぼれ落ちるくらいにザッパーンと浸ってみたい。中村佳穂に。
ていう希望とか夢とか。
ごきげんよう。
前回、BLUE MOON ORCHESTRA vol.2の感想文は
こちら。