大根仁監督、"恋の渦"。原作・脚本、三浦大輔。
場所はコウジとトモコが暮らす部屋。鍋パーティーという名のコンパをしようと集まったコウジの友だち・ユウタ、ユウタの幼なじみ・タカシ、トモコの同僚・カオリとユウコ、コウジとユウタの友だち・オサムに加え、たまたま来たコウジの弟・ナオキ、ナオキの彼女・サトミ。
当初の目的はオサムにユウコを紹介するってことだったが、やってきたユウコのあまりのブスさに場は盛り下がる。しかしその数時間のコンパを境に、集まっていた9人それぞれの思いが交錯することになる・・・。
ものすごくおもしろい。脚本がすばらしい。会話がすばらしい。携帯の使い方がすばらしい。知らない俳優ばかりですばらしい。リアリティーありすぎですばらしい。
男って言うよね。正論ぶってそう言うよね。傍から見たらヒドいよね。でも当事者になったらそう言うよね。
そんなことを思いながら観ていた。序盤。
ユウタの後ろ姿の足太いなーと思ったら部屋着がサッカーウェアだったのですごく納得した。
ナオキの賢さとあざとさ、なんかちょっと分かる。しかしそれに負けないサトミの強さよ。
コウジのオラオラっぷりとトモコのあの従順っぷりはペアだわ。完全にペアだわ。
タカシ、うざいけどいいヤツだな。だんだんいいヤツに思えてくるな。
カオリ、分かる。かわいいコほどそうなんだよ。分かる、分かるわー。
うーわ、オサム最悪。こいつなんもいいとこねえ。マジ最悪。
ユウコはブスだけど、それを自覚して生きてるところがなんかさらに哀しい。安い幸せにすがっちゃうんだよなー。
そんなことを思いながら観ていた。中盤。
こんな世界に完全に慣れて、これが世界の中心でスタンダードなんだって思い込んでいたところにぶっ込まれたあの異分子って極めて普通なのに、ここが普通じゃない世界だからこその異物感ハンパない。
そしてそこから始まるあれやこれや。
いーやいやいや、女は強えー。男はバカー。んなもん絶対、男は女に勝てねー。
つくづくそう思いながら観ていた。終盤。
まとめ。男はバカ、女は強か。これが真理。
ごきげんよう。