山口雅俊監督、"闇金ウシジマくん Part2"。
闇金に手を出した母親が苛烈な取り立てにあっているのを目撃するマサル。ホストでナンバーワンを目指す麗。高校には行かずバイトで小遣い稼ぎはしているものの家での居場所がない彩香。チンケな暴走族のヘッド、愛沢。産業廃棄物の処理などの日雇いで働くしかない蝦沼。それぞれがウシジマの経営する闇金業者、カウカウファイナンスと繋がっていく・・・。
今回の脚本は前作の"
闇金ウシジマくん"よりも数段いい。多くの人間のドラマが同時進行で動きながら、それぞれが微妙に絡み合っていく様がとてもおもしろい。
行き着く先は絶対にハッピーじゃないのは分かっているけど、それでも、いや、だからこそ、お金がもたらす負の物語にのめり込んでしまった。
しかしまあここでも窪田正孝である。
"花子とアン”の朝市として観たのが初めてで、そしたらその後"ST 赤と白の捜査ファイル"、"Nのために"、再放送の"最高の離婚"と立て続けに観てのこれである。
つまりここ1年ずっと観てる。それも全部いい人の役。朝市もNの成瀬もすごくいいヤツで、だから窪田正孝は私の中では現在、好青年ランキング第1位である。
なので今作ではホストだけど、それも全然いいヤツではないんだけど、それでもどこかで根はいいヤツに違いないと思い込んでる私がいた。ん〜、だからある意味ミスキャストである。少なくとも私の中では。
そんないいヤツ窪田正孝と比べると、柳楽優弥のストーカーっぷりには脱帽するしかない。あれはスゴい。まんまじゃん。あそこだけドキュメンタリーじゃん。リアリティーバリバリ。恐怖!さすがカンヌ主演男優賞受賞者。ほんとマジスゴい。
あと初めて観た門脇麦ってコが印象的で顔と名前を覚えた。
そして山田孝之、この頃はちゃんと役者してんなーと思った。この後で
東京都北区赤羽に行っちゃうのになーって。
ごきげんよう。