エドガー・ライト監督・脚本、"ワールズエンド 酔っ払いが世界を救う"。共同脚本・主演がサイモン・ペッグで共演がニック・フロスト。
田舎町・ニュートン・ヘイブン、仲の良かった5人組は高校卒業の夜、町にあるパブ12軒のハシゴを試みる。しかし1人抜け、2人抜け、残った3人も結局9軒目までしか行けず、最終目的地である【ワールズ・エンド】には辿り着けなかった。あれから20数年、リーダーだったキングが12軒のハシゴに再び挑戦しようと、今は音信不通の仲間に声を掛けて回る・・・。
期待値が高過ぎたか。エドガー・ライト、サイモン・ペッグ、ニック・フロストのトリオは"
ショーン・オブ・ザ・デッド"、"
ホット・ファズ"と映画ファンを楽しませる映画を作っていて、私もとてもおもしろく観たので、今作の公開を待ちわびていた。しかしなー。
途中で展開がグリッと変わるってのはいつものことなんだけど、今作は物語の入口であるパブ12軒ハシゴってのが非常に興味をそそる設定だけに、そっちに出口を持って来られても・・・感が強い。もうちょっと全編を通してハシゴネタの完成度を上げて欲しかったなーってのが正直なところ。
制作決定から撮影、公開までかなり難産だったのはやっぱり脚本のせいだったのかなーと邪推してしまう。なんつーか、それこそ仲間同士で飲みながらギャハギャハ笑いながらアイデアを出し合って脚本書いて、これはめちゃくちゃおもしろいぜ!俺たち天才だ!ってなって、だけど夜が明けて酔いが醒めて冷静になって読み返したら全然おもしろくなくて、昨夜は何があんなにおもしろかったんだろう?ってげんなりしたんだけど、でもまあ設定としてはそんなに悪くないからこんな感じでいこーぜ的な脚本に思える。
サイモン・ペッグとニック・フロストの友情関係は大好きなんだけどな。次作に期待。いや、この期待がいけないのかも。ぬぬー。
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ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う" ★★★