フラワーカンパニーズのニューアルバム、”ハッピーエンド”。
永ちゃんのニューアルバムのタイトルが”ラストソング”で、「え!?もしかして引退!?」って思ったのと同じような危惧を一瞬してしまったタイトル。でも永ちゃんは引退するわけじゃないし、もちろんフラカンも解散なんてしない。
オープニングナンバー”また明日”の歌い出し、『サヨナラなんて 言葉はもう 消えてなくなれ』で確信した。これは311以降の想いの詰まったアルバムだって。
中でも3曲目の”エンドロール”にその想いは強い。『ハッピーエンドに変えられないのか?』って問いはとても切実で胸にグイと迫る。この言葉がアルバムタイトルになっているのも納得だ。
メジャー復帰後の最近の2作、”たましいによろしく”と”チェスト!チェスト!チェスト!”では、子供のように自由気ままに生きてきた自分は実はもうすでに大人なんだってことを認めよう認めようとしていて、同じようにアラフォーで同じように自由に生きてきた僕はすごく共感した。すごくビンビンきた。だから無条件に泣けた。
今作のフラカンは次のステージに立っている。ここに広がっているのは、大人であるってことはもうとっくに認めた上での歌世界である。葛藤を突き抜けた大人であるフラカンが歌っている。そんなちっぽけな葛藤なんかよりもっと大事なことがあるんだと言わんばかりに歌っているのである。歌の内容が大きく変わったわけじゃないのに僕にはそう聴こえる。
だから40歳を目前にしておそらく最終的な葛藤の最中にいる僕からしたらちょっとだけ先を行ってる感じがして、それは共感できないとかって話じゃ全然なく、今からそこに行くから待ってろよフラカン!みたいな、とてもポジティブな想いを持つに至っている現在なのである。
にしてもこのアルバムを引っさげてのツアーに鹿児島が入っていないのが残念でしょうがない。
日曜日だと1月20日の長崎か・・・。チャンポン、カステラ・・・。
ごきげんよう。