ルパート・ワイアット監督、”猿の惑星 創世記(ジェネシス)”。原題は”Rise of the Planet of the Apes”。
製薬会社でアルツハイマーの新薬の開発をしている主人公。猿への投薬で一定の成果が得られたので、人間への投薬まであと一歩となったのだが・・・。
言わずと知れた名作SF”猿の惑星”の前日譚。いかにして【猿の惑星】になったのか?の初っ端の部分が描かれている。
非常によくできている。物語も画も。高い知能を持った猿がきちんと知能の高さを示す表情をする。
しかしながらそこはかとなく流れるB級の香り。なぜだろう。お金はちゃんとかかっているはずなのに、どこかしらチープな感じがする。もしかしてそこまでも”猿の惑星”にちゃんと繋げようとしたのだろうか。だとしたら相当すごい。
さて。
時が時、こんな時に観たからそう思ったのかもしれないが、この猿って、我々のメタファーなんじゃないかなって思った。この映画における人間が国とか政府とか官僚とかのエラいさん連中で、猿が何も知らされていない我々。
何も知らない何も出来ないと思われて、人間の支配下にあるのが当然と思われている猿。
しかし、この映画の猿は叫んだ。『No!!』って。力強く。
そしてそこから始まった。猿たちの反逆が。
7月8日(日)、鹿児島で暮らす我々が『No!!』と叫べる機会がある。
ナメられてばっかりだった今までに『No!!』と叫べる機会がある。
鹿児島県知事選挙でPlease say 『No!!』。
ごきげんよう。