ジョージ・ノルフィ監督・脚本、”アジャストメント”。原題は”The Adjustment Bureau”。
デヴィッドはスラム街出身ながらも最年少で下院議員になり、現在は上院議員選挙を目前に控えている。勝利が確実視されていたにも関わらず、自身の軽率な行為から落選してしまう。ちょうど時を同じくしてある女性と出会い・・・。
ラブストーリーであり、サスペンスであり、SFである。予備知識なしだったからってのもあるけど、おもしろく観れた。観終えて思ったのは、最近のこの手の映画にしてはきちんと明確なテーマを持っているなぁってこと。
『運命は自分で切り拓くものなのか?それとも運命は決まっているものなのか?』
はてさて・・・と考えながらクレジットを眺めていたら原作がフィリップ・K・ディック。なーるほど、物語の骨格がしっかりしていて明確なテーマを持っているのも納得。てことはこの脚本を書いた人もなかなかだなぁと思ったら監督自身だった。ジョージ・ノルフィ、覚えておこう。
運命についての問いかけもだけど、もう一つ、夢と愛ってのは相殺されるべきものなのか?ってのもおもしろい問いかけだった。ちょっと古臭い感じはしたけど。
あ、これを観たら、日常でよくあるちょっとしたこと、例えば鍵を忘れたり、ネットに接続しにくかったり、携帯が繋がりにくかったり、バスや電車が遅れたり、そんなちょっとしたことがある度に、『あれ?これってもしかして?今なんかの調整中?』って思えるようになるからおもしろい。
それともう一つ。ヒロインのバレエダンサー役の女優さん、筋肉質でカッコいいしキレイ。好き。エミリー・ブラント、覚えておこう。
ごきげんよう。