ダニー・ボイル監督、”127時間”。
やってしまった。今、これは観ない方がいいんじゃないかと思っていたのに、1週間レンンタルだったので借りてしまった。そして観てしまった。
先日、
”サンクタム”を観て、「この閉塞感圧迫感は並々ならぬものだぞ。こんなのを観たらもう当分、山とか洞窟とか水の中とかやだぞ。それも挟まれたりとか身動きとれないとかってのはもう全くもってムリだぞ。ひぃ~!」と、一人で声にならない悲鳴を上げ続けていたのに、である。
ついうっかりこんな【挟まれるだけの映画】を観てしまったのである。
しかし。
しかし、今回でハッキリ分かった。ダニー・ボイル、軽い。
なんかあれよ、誰かのPVだかMVだかみたいよ。画のカット割りとかコマ割りもだし、BGMもだし、全体の尺もだし、主人公の内面の描き方もだし、良く言えばポップ、悪く言えばペラい。
そしてそのポップさペラさゆえに、キツい状況であるだけのはずの映画をちゃんと最後まで観終えることができたのである。観終えた後に特に疲れがドッと押し寄せることもなく。
これはだから良く言えばダニー・ボイルの計算であり手腕なのである。さすがのダニー・ボイルなのである。うん。
ではではこの映画を観た私から皆様へ、これを忘れちゃダメだよ!な一言を。
「みんな!行き先は誰かに告げて行こう!」
ごきげんよう。