ニールス・アルゼン・オプレブ監督、”ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女”。
只今公開中のデヴィッド・フィンチャー監督によるハリウッド版に先駆け、スウェーデンで映画化されたもの。
『”ミレニアム”がおもしろいから観てみて。』って言われたのはもう2年くらい前か。どういうわけか”トワイライト”ってのとごっちゃになっていて(多分カタカナタイトルの3部作ってことが原因だと思われる)、そんなチャラけた吸血鬼ものはノーサンキューと、私の観たいリストに書き込まれることはなかった。その後、その間違った記憶は訂正されたものの、なんとなくスルーしてきた。
が、ハリウッド版の評価が高い。話題性も高い。これは観たい。切実に観たい。だがしかし、オリジナルというかスウェーデン版を観ずしてハリウッド版を観るのはどうにも気が進まない。てことで2年越しの”ミレニアム”鑑賞と相成ったわけなのである。
おもしろかった。完全にミステリーだった。それもかなり上質の。
そしていろんなところで見たり聞いたりしてはいたけど、いやー、リスベットのキャラクター造形がほーんとすばらしい。抱えている闇が大き過ぎて、肉体を通してどうにか曝け出さなければバランスが取れない故のピアス、メイク、タトゥー。それらを纏ってどうにか生きている姿は哀しくて美しい。
今日の昼間に観ていたのだが、観終えてササッと着替えてシュタッと出かけてとっとと返却してシャキーンと”ミレニアム2 火と戯れる女”を借りてきた。
リスベットが家で待っている。んふ。
ごきげんよう。