吉田恵輔監督・脚本・編集、”純喫茶磯辺”。
主人公は建築業に従事しながら高校生の娘と二人で暮らす特に魅力があるとは言えない男。しかし父の死により多額の遺産が入ったために、何を思ったか、飲食業の経験皆無にもかかわらず喫茶店を始めると言い出す・・・。
主人公を演じる雨上がり宮迫がいい。穏やかなダメっぷりをうまい具合に醸し出している。役者としての評価が高いのも納得。
娘を演じる仲里依紗もいい。女子高生のフレッシュさと思い悩むところが多い多感さから、あっちとこっちの感情を行ったり来たりしてる。その感情の機微がくるくる変わる表情にちゃんと表れていて、とてもかわいらしい。
んでもって麻生久美子。あーんな女子、いる。あーんな感じで、いる。見事。
作品的、話的には、自分がお酒が飲める喫茶店を経営しているから、なんと言うか、映画としてフィクションとしてあんまり客観視できなかった。
なのでキャラクターと演者がすばらしいってことだけ記しておこう。
あ、あれよ、純喫茶ってのはお酒がない喫茶店って意味よ。てことはうちはお酒がある喫茶店だから純じゃないってことになるのよ。そしたらあなた、不純喫茶ってことになるじゃない。なんだかエロスと背徳の香り、不純喫茶。んふふ。
ごきげんよう。
2月5日(日)は、大島圭太ライブ@水!