ハッチハッチェルバンドの”調子っぱずれに祝福あれ”。
名曲である。と同時に自分のことを歌っている曲だと思う。
逆か。自分のことを歌っていると思うから私にとっては名曲なんだ。
『あなたのことが日増しに好きになる あとのことはなんでもいい なんでもいい』
このフレーズがとてつもなく好きだ。このフレーズさえあればあとのことはなんでもいい。なんでもいい。
先日、NHKで”AKB48@SBD”(西武ドームでのライブ)ってのをやっていた。なぜか気になって録画した。
彼女らの曲は今まで1曲もまともに聴いたことがない。CMやテレビで流れる短いフレーズを知っているくらいだ。
だからなんで録画したのか分からない。多分、よく分からないけど売れているモノの売れている理由を知りたかったのではないかというのが自己分析の結果だ。そんなことはさて置き。
”大声ダイヤモンド”って曲。一通り聴き終えて、いい曲だなと思った。と同時に”調子っぱずれに祝福あれ”に似てると思ってしまった。もちろん曲そのものがって訳ではない。ベクトルというか、私の中での立ち位置というか。はっきりさせたくて何度も聴いた。
途中の『大好きだ 君が大好きだ』のところがちょっといい。そしてその後のくい気味に畳み掛けるところがまたさらにちょっといい。この辺でなかなかいい感じに気分が盛り上がってしまう。
でもって最終的に『好きって言葉は最高さ』ってフレーズでビーン!とくる。このフレーズが最高なのさ。
どちらも気恥ずかしくなるほどのど真ん中ストレートなフレーズだ。
なんだけど、ど真ん中ストレートってことはつまり純粋無垢な言葉である。
そしてその純粋無垢さゆえに何モノをも引き付けずに感動の境界線を一点突破してしまうところに相似性を見る。イメージは真っ白い小さなボールが楕円に見えてしまうくらいのスピードで壁を突き抜けていく感じ。
『んなこたねーよ!』っていう声がそこかしこから聞こえてくるような気がするのは気のせいに違いない。
ごきげんよう。