ジョニー・トー監督、”ザ・ミッション 非情の掟”。
香港の黒社会で一度組織に属した者は、カタギになっても組織からの依頼を断ることができない。それが掟の一つ。美容師のグヮイを中心に、バーオーナーのロイ、その弟分のシン、高級クラブのベルボーイのマイク、いつもヒマワリの種みたいなのを食べ続けているフェイのカタギ五人が招集されて、ボスの護衛をすることになる・・・。
久々に男だらけのクールな映画を観た。やっぱこういうの好きだわ。その昔、ジョン・ウー監督とチョウ・ユンファが世界にその名を轟かせた”男たちの挽歌”の魂を受け継ぐ映画。それに儚さと泣きをプラス、みたいな感じ。
銃撃戦が(言葉としてはどうかと思うけど)地味に派手。ライフル相手に拳銃をぶっ放すファンタジーもアリだと思わせる映画的魔法は素敵だ。
さすがに銃撃戦やキャラクターは”挽歌”ほど突き抜けてはないけど、物語の転換の妙や仲間ってものの描き方が気持ちいいので、”挽歌”直系の作品としては、キッチリ次のレベルに到達している。
この監督の別の作品も一緒に借りたのは正解だった。てことで明日は”エグザイル/絆”の感想文。どうぞよろしく。
ごきげんよう。