スティーヴン・ダルドリー監督、ケイト・ウィンスレット主演、”愛を読むひと”。原作は”朗読者”で、原題は”The Reader”。
邦題を見ただけなら観る気ゼロだったが、未読ながら原作が良いというのは知っていたし、監督が”リトル・ダンサー”のスティーヴン・ダルドリーだし、ケイト・ウィンスレットは主演女優賞を総なめにしてたし、ってことで鑑賞。
1958年のドイツ、15歳のマイケルは帰宅途中に気分が悪くなり、たまたま通りかかった歳上の女性、ハンナが彼に優しく接する。後日、快復したマイケルはハンナの自宅にお礼に行く。そこでハンナが着替えるところを目撃してしまう。翌日、またハンナの自宅を訪れるマイケル。マイケルの気持ちを見透かしたハンナは・・・。
よい。この設定&導入部で中2マインドのハートはガッチリ鷲掴み。しかもハンナの裸体が惜し気もなくスクリーンに映し出される。そしてそれが適度に崩れている感じが素晴らしくよい。
マイケルはハンナのために毎回本を読んで聴かせる。ハンナが今日はそこまでと言う。そして2人は愛し合う。
よい。YES・NO枕なんかじゃなく(実際使っている人がいるかどうかは不明)、枕元に普段は読まない本を置いたりとか、『今日は本を読んで聴かせて。』って一言を今宵のアレの合図にしたりなんかしちゃったら、なんだかオシャレな感じがしなくもないよなぁ、なんて。
と、作品の本筋にはあまり関係ないエロスな妄想をたくましくして見せたりするのは、物語に思いっきり引き込まれ、後半でつい落涙してしまったのを悟られないためだったりするわけで・・・。
”愛を読むひと” ★★★★★